ここでは医療事務が行う診療報酬明細書(レセプト)点検業務の内の事務点検から確認してしていきます。
事務点検のチェック内容としては、次の2点について確認を行います。
レセプトの上書き個所の事務点検とは
診療報酬明細書(レセプト)の上書き個所に誤記載や間違いがないかをチェックします。
点検内容 | 番号 | 見本のチェック事項 |
保険証の有効期限は期限切れになっていないか? | ― | 保険証を確認 |
被保険者の氏名、漢字は間違っていないか? | @ | 山下浩介 |
被保険者の性別、生年月日は間違っていないか? | A | 男 昭和45年12月6日 |
保険者番号は間違っていないか? | B | 01400019 |
被保険者手帳等の記号・番号は間違っていないか? | C | 410612429635 |
レセプトの記載内容の事務点検とは
診療内容や病名などが記入されている診療報酬明細書(レセプト)とカルテに明記された内容に相違がないかをチェックします。
点検内容 | 番号 | 見本のチェック事項 |
レセプトの傷病名欄に記入されている内容とカルテに記載されている傷病名は同じであり、不一致などはないか? | D | 坐骨神経痛(主) 左手関節捻挫 |
診療内容についてカルテの記載内容全てが、レセプト内容に洩れなく反映され記載されているか? | E | カルテ内容がレセプトに反映されているか確認 |
以上のように、原則カルテの記載内容に基づいてレセプトの記載事項に相違や間違いがないか、漏れはないかなどの点検を行うことになります。
診療報酬明細書(医科入院外)の記載見本例
レセプト図引用元:
診療報酬請求事務能力認定試験(医科)最新問題と受験対策 平成28年4月版 P17見本ページ
新人の医療事務職員は事務点検から
事務点検では、高度な医療事務の知識はあまり必要としませんが、几帳面さ正確さが要求されます。
なので、診療報酬点数やカルテの知識、カルテ・レセプトはどの欄にどの項目が記載されているかなどについての基本的な知識をしっかり理解しておけば問題なく行える仕事だと言えるでしょう。
一般的に初めて医療事務職員として仕事に就いた時にレセプト業務に携わった場合は、この事務点検から業務を行うケースが多くあると思います。