医療事務の資格は種類が多いので初心者の方などは、どのような資格に対応した医療事務講座を選べば良いか悩んでしまします。

各スクールで教えている医療事務講座の教材や学習カリキュラムに関しては、それぞれ特徴はありますが、内容や質に大きな差があるわけではありません。

ですが、できれば講座を選ぶ際には、ネームバリューや認知度が高い資格を目指せる対応講座を受講する方が、資格取得後の就職活動時に自信を持ってアピールできるので有利になる可能性があります。

 次に数ある医療事務資格の中で、どの資格がこのような条件に該当するのか見ていきましょう。

1.ネームバリューや認知度が高い医療事務資格の特徴と歴史

1-1.最難関試験の医療事務資格とは

診療報酬請求事務能力認定試験

 診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務の資格の中でも特に難易度の高い資格試験で、試験はレセプト作成業務に特化した内容になっています。

診療報酬請求事務能力認定試験は、1994年(H6年)に厚生労働省から認定された唯一の協会である「財団法人 日本医療保険事務協会」が主催して実施される全国統一の資格試験です。

初回から最近までの試験合格率の平均は30%程度で医療事務資格の中では最難関の資格試験になります。

年間数万人が試験を受けており、実際に医療現場に勤めている現役の方の受験も少なくありませんが、合格して取得するのは容易ではありません。

最も認知度が高くネームバリューがある医療事務資格といえます。

診療報酬請求事務能力認定試験の試験内容と受験対応講座

1-2.受験者数日本最大規模の医療事務資格とは

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))

 医療事務技能審査試験は、日本最大規模の医療事務資格試験で2022年は13,433名が受験しています。

医療事務技能審査試験は医科と歯科があり、合格すると「メディカルクラーク(R)」の称号が与えられます。

試験内容はレセプト業務、患者接遇、院内コミュニケーション能力が中心ですので、医療事務としての総合能力を証明するための資格と言えます。

合格率は73〜80%を推移しており難易度は中程度の試験です。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))の試験内容と受験対応講座

1-3.歴史や伝統がある医療事務資格とは

医療事務管理士(R)技能認定試験

 医療事務管理士(R)技能認定試験は、1969年から40年以上も実施されている資格試験で受験科目は医科と歯科があります。

医療事務管理士(R)技能認定試験は日本医療事務センターの前身であった日本医療経営新社が運営していた医療事務通信講座の修了生対象の資格試験でしたが、2003年にこの受験資格の条件を撤廃、誰でも受験できるようになりました

この試験に合格すると、次の称号が与えられます。

  • 医科⇒医科医療事務管理士(R)
  • 歯科⇒歯科医療事務管理士(R)

2005年にはこの称号が登録商標されています。

試験は筆記10問とレセプトを3枚作成のみで、教材・テキスト・資料を持ち込んでもOKという一見ものすごく簡単そうに思える試験です。

合格率は、2023年に実施された6回の医科試験は63.6%〜84.6%、歯科試験は67.4%〜84.6%という結果でした。

医療事務管理士(R)技能認定試験の試験内容と受験対応講座

医療事務検定試験

 現在の医療事務検定試験は、以前、保険請求事務技能検定試験という名称でしたが、試験内容は全く同じで医科と歯科に区分され、医科の資格試験の名称が現在の医療事務検定試験になります。

元々この資格試験は、日本医療事務協会が1974年より30年以上に渡り実施されている有名な試験で、保険請求事務に関する知識が審査されます。

本協会の受講生だけでなく全国の医療秘書科のある短大や専門学校の学生、医療事務スクールの学生が数多く受験しており、ハローワークの委託訓練や県の技術訓練校など公的機関での職業訓練の取得目標資格試験に採用されています。

試験の合格率は、過去9年間89.6%〜97.6%を推移しています。

医療事務検定試験の試験内容と受験対応講座

保険請求事務技能検定試験(歯科)

この試験は、歯科保険請求における事務作業の能力と知識を評価するための技能検定試験になります。

歯科医院での請求処理作業に関連する専門知識を有する者を認定することを目的として、昭和50年に設立された日本医療事務協会により運営されています。

試験内容は、理論知識を問う学科試験と、実際の業務で遭遇する可能性のある状況を想定した実技試験で構成されており、受験者は医療費計算や診療報酬明細書の作成といった実務的なスキルを問われます。

合格することで、受験者は歯科医院における保険請求業務の専門家として認められ、就職市場においても優位性を持つことができます。

受験するためには、日本医療事務協会が定める一定の条件を満たした教育機関の講座を終了していること、または高等教育機関の在籍生であることが求められます。

試験は在宅受験で毎月第4土曜日に実施され、受験料は7,700円(税込)となっています。

また、合格率も高く2014年以降90%以上を推移しており、適切な準備を行えば合格の可能性は大いにあります。

歯科医療事務の専門性を深め、キャリアを一段と発展させたい方にとって、この資格は非常に有益です。

2.ネームバリューや認知度が高い医療事務資格と対応講座

 次に、上記で紹介した各資格試験に対応した医療事務講座を開講しているスクールを紹介しますので、興味がある方は受講検討してみて下さいね。

ネームバリュー・認知度が高い資格 対応講座の開講スクール
診療報酬請求事務能力認定試験

ヒューマンアカデミー(通信)

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))

ニチイ(通信/通学)

医療事務管理士(R)技能認定試験

資格スクール大栄(通信+通学)

医療事務検定試験

日本医療事務協会(医科:通信/通学)

保険請求事務技能検定試験(歯科)

日本医療事務協会(歯科:通信)

●どの講座が良いか迷っている方へ

医療事務講座は、まず比較検討してから決定するようにしましょう!

資料請求するメリットとしては、ホームページではわからない詳細ポイントや特典が必ずチェックできますので講座内容を必ず比較してから申し込むようにしましょう!

次の資格案内サイトから
医療事務の講座・スクールを一覧比較し、講座案内資料を無料一括請求して詳細内容を検討できます。

[PR]全国の医療事務講座【通信・通学】を一覧比較。無料で一括資料請求!

ページトップへ戻る