受付から入院までの流れ
初診受付・患者登録
病院に来院した患者さんが初診の場合は、記載してもらった問診票に保険証を添えて提出してもらいます。
次に患者さんの保険番号・氏名・性別・生年月日・住所などを提出してもらった資料を確認しながら医事コンピュータに登録します。
この行為を患者登録といい、基本になる情報登録なので重要な業務作業になります。
返戻
患者登録時に、間違えて情報登録してしまうとレセプトに間違ったデーターが反映され、誤ったレセプト内容で審査機関に提出してしまう結果になります。
そのような場合、返戻と言って医療機関に提出したレセプトが返却されることとなります。
その後、レセプトを訂正し再度提出することで、ようやく誤ったレセプトに関わる診療費が入金されることとなります。
国民健康保険団体連合会や会保険診療報酬支払基金などの審査機関から返戻されるレセプトは多くあり、医療事務職員の質が大きく影響してきます。
カルテ作成
カルテ作成ですが、最近の医療機関では電子カルテが普及し、従来の紙カルテはなくなりつつあります。
因みに、2013年時点での病院向け電子カルテ普及率は平均で約31.0%とのことです。
次に診療を行うために診察室へ作成したカルテを送ります。
診療までの待ち時間が長いということで問題になっている場合もありますが、医事課職員が患者登録などに時間がかかりすぎたり、保険制度などに関しての知識不足なども大きく影響していると言われています。
再診受付
患者さんが再診で病院に来院した場合は、受診の手続きを自動再来機などで行うか診察券を受付に提出するかします。
その後、診察室へ受付したカルテを出力して送ります。
入院
もし外来診察の結果、入院して治療が必要と判断された場合は、入院受付窓口などで手続きを行うことになります。
保険証の取り扱いについて
国民皆保険制度は昭和36年に制定されましたが、現在の日本では、公的な何らかの保険に誰しもが加入しています。
来院される患者さん全てが基本的には保険診療の対象と言えますが、まれに保険証の手続き中などで持参していない患者が来院する場合もあります。
保険証には、次の二つの役割があり重要な意味を持つので取り扱いには十分注意する必要があります。
- 医療保険の受給資格を証明する役割
- 身分証明としての資格証の役割
患者さんが医療機関を受診する際、保険証を提示しますが、医療機関の院内で一旦預かり必要な処理をしてから返却します。
また、保険証のコピーをカルテに添付しておく場合もあります。
医療事務職員が決められた確認作業を正しく適切に処理を行っていない場合、審査機関のレセプト審査で誤りが発覚し、返戻されることになります。
最後に医療機関として的確に実行すべき事項として次のことが挙げられます。
- 登録や確認などの院内処理を確実に実施すること
- 本人に確実に返却すること
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