医事コンピュータ技能検定試験の概要とポイント
1996年度(平成8年度)より医事コンピュータ技能検定試験が実施されました。
毎年約6,000人以上が受験している、全国規模の検定試験になります。
受験資格はなく誰でも受験できますが、独学での一般受験と医療秘書教育全国協議会の会員校で勉強してからの会員校専用受験の2通りがあります。
但し独学の場合、医療事務や医事コンピュータの参考書、医事NAVI Vの医事コンピュータソフトが必要になります。
最近では、大半の医療機関で医療事務コンピュータが導入され医療事務の仕事には欠かせないツールになっており医療機関・医療事務業務にコンピュータは必須ツールです。
医療事務の重要業務である診療報酬請求明細書(レセプト)作成に関しては、全国の医療機関でコンピュータ化されており、レセプトを提出する際もオンライン請求が常識となっています。
よって、 医療事務の業務担当者においては、医事コンピュータ入力操作は必須スキルになっています。
医事コンピュータ技能検定試験は、年2回(6月、11月)実施され、準1級・2・3級の3種類に試験が分かれています。
準1級と2級の合格者は、医師事務作業補助技能認定の一つの条件をクリアしたことになります。
試験内容は、医療事務と医事コンピューターの知識が問われるマークシート式の筆記試験と、医事NAVIVの医事コンピュータソフトを使用してのレセプト作成能力が審査されます。
また、領域TとVについては、受験会場へ参考書・資料・電卓の持込みが許されています。
但し領域Uは持ち込みはできません。
特に実技試験に関しては、カルテ・診療伝票を確認しながら医事コンピュータを使用して正確にレセプト作成ができる技能が要求されます。
また、準1級の場合は、DPCレセプトの作成問題が出題されるので、2級より高いレベルが要求されます。
合否の判定基準は、領域T・U・Vの合計得点数が180点満点になっており、各領域とも60点で、各領域毎にそれぞれ6割以上の正解率で合格となります。
合否結果の通知と、合格者に交付される合格証明書は、試験実施日の約1ヶ月半後に郵送されます。
医事コンピュータ技能検定試験は全国の多くの会員校で受験されており認知度は高い資格試験です。
医療事務の知識も問われるので、医療事務の知識をしっかりと習得してから試験にチャレンジするようにしましょう。
実技試験では医事NAVI Vの医事コンピュータソフトで、何回も繰り返し入力操作に慣れておくことが必要です。
医事コンピュータ技能検定試験を目指せるスクール・講座
医事コンピュータ技能検定試験に対応した授業・講座は、医療秘書教育全国協議会の会員校で行われています。
資格の特徴と試験内容
- 1996年度(平成8年度)より実施されている伝統ある資格試験
- 受験者数は年間約6,000人
- 試験日は6月と11月の年2回実施
- 準1級、2、3級の3つに級が区分されている資格試験
- 準1級の実技試験はDPCレセプト作成技能が審査される
- 一般受験と全国協議会の会員校専用受験の2通りがある
- 筆記試験(2領域)と実技試験(1領域)に合格する必要がある
- 実技試験では医事NAVI Vのコンピュータソフトが必要
- 領域T・U・V毎に各6割以上の正答率で合格となる
資格・試験 | 医事コンピュータ技能検定試験 |
受験資格 | 受験資格は不問。 |
出題範囲 |
筆記試験 (マークシート方式のため、HBかBの鉛筆と消しゴムを持参のこと) 領域T:医療事務の知識 領域V:コンピューター操作技能(オペレーション) ※ 領域Tと領域Vについては、受験時に参考書・資料・電卓の持込みは可能だが、領域Uは持ち込み不可。 |
試験時間 | 試験時間は、実技試験の出題パターンにより異なるため、問い合わせ要。 |
試験日時 | 年2回(6月、11月) |
試験会場 | 指定会員校などの会場試験。 |
受験費用 |
一般受験者の場合 専願
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出願期間 と手続き |
一般受験者の手続き方法
上記ページにて確認のこと。 |
合否 判定基準 |
全領域合計:180点満点(領域T 60点、領域U 60点、領域V 60点)で、各領域ごとに6割以上の正解率が必要。 |
合否発表 通知 |
試験日の約1ヶ月半後、郵送による文書通知。 |
合格証明 | 試験日の約1ヶ月半後、郵送による送付。 |
合格率 |
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主催 | 一般社団法人医療秘書教育全国協議会 |
所在地 問合先 |
〒134-0084 |