医療秘書技能検定試験の受験ポイントと出題内容・傾向

医療秘書技能検定試験の試験内容と受験ポイントについて

医療秘書技能検定試験は医療秘書の専門技能を証明する人気資格

 現在の医療現場は、高度な医療技術の発展と共に専門化しており、患者を救うためには多くの職種スタッフがチーム連携して治療に当たることが一般的になってきました。

医療秘書は、事務的な側面からの支援と、部署間の調整・仲介連絡役に徹しチーム連携を円滑に行えるようにアシストするという大切な業務を担っています。

 医療秘書技能検定試験を主催している医療秘書教育全国協議会は、このような医療業界の現状に対応できるような資質を持った優秀な医療事務人材を育成するために、全国の医療秘書教育団体が集合し組織として発足した団体です。

また、医療秘書技能検定試験は、医療秘書の業務を円滑に遂行できるだけの専門的な知識と技能を有することを証明することを目的とした認定試験でもあります。

社会的信頼性の高い医療秘書教育全国協議会が認定試験を行っていることと、医療秘書の必要性が医療機関で高まっていることが相重なり、多くの社会人や学生が目指す人気資格となっています。

医療秘書技能検定試験の検定試験の受験者は、以前は専門学校生がほとんどでしたが、今は一般社会人の受験者も多くなっています。

試験は年2回の頻度で行われ、年間受験者数も多く、1万人〜2万人規模で推移しています。

検定での認定審査は1級、準1級、2級、3級の4つがあり、受験資格は特に設けられておらず、誰でもどの級からでも受験することができます。

医療秘書技能検定試験の出題内容とポイント

 医療秘書技能検定試験では、医療秘書としての実務マナー、医療法規、医療事務に関する高度な専門的知識と技能を有しているかが審査されます。

この試験の特徴は、診療報酬算定が中心となる医療事務分野以外の出題比率が、他の医療事務試験よりも高いという点です。

 試験範囲は3つの分野が出題され、試験問題は1級、準1級、2級、3級のそれぞれに技能審査基準が設定されており、その基準に沿って出題されます。

領域1では医療秘書実務と医療関連法規、領域2では医学・医療に関する知識、領域3では診療報酬請求業務に関する医療事務の知識が出題され、各級とも正解率60%以上が合格基準となっています。

領域1の内、医療秘書実務に関しては、社会人としての一般常識レベルの出題で難しくはありませんが、医療関連法規では、公費や医療保険以外に、医療法・医師法に関しても問題が出されているので、幅広い知識が求められます。

領域2医学知識については、生理学・解剖学・臨床医学、力ルテ用語と傷病名の読み方や書き方なについえも問題が出されているので、テキストや過去問題集などを活用し集中して勉強する必要があります。

領域3医療事務に関する出題内容は、選択式のマークシートが60%、手書きでの穴埋め問題が40%という割合で出題されていますが、3つの領域の内では最も易しいと問題だと思います。

また、この領域の3級では外来レセプト、2級では入院レセプトに関して出題されますが、それぞれ基本的な内容を押さえておけば十分合格基準をクリアできます。

全体的に言えるのは、領域1に含まれる医療関連法規、領域2の医学知識の問題を、いかにクリアできるかが合否に大きく影響すると思うので、この2つについてはしっかりと勉強しておく必要があります。

会員校で勉強している受験生は、全ての試験問題に対応できるように細かなことまで教えてもらえますが、一般受験者の場合は、医療事務に関する知識以外は、自分で調べたり考えたりしながら個人で学習することになるため、入念な試験準備が必要です。

 医療秘書教育全国協議会では、医療秘書技能検定試験以外にも各種技能検定試験を行っています。

例えば、医事コンピュータ技能検定試験では、医事コンピュータによるレセプト作成技能を、福祉事務管理技能検定試験では、医療機関や福祉関係の学生や施設実務者を対象に、福祉事務管理技能を審査し認定を行っています。

資格の特徴と試験内容

医療秘書技能検定試験の特徴
  • 受験者数は1〜2万人と多く学生・社会人からも人気のる資格試験です。
  • 1級、準1級、2級、3級があり、各級とも誰でも受験できます。
  • 全国の医療秘書教育団体が連携して創設された機関が認定しており、社会的信頼性の高い試験です。
  • 試験は年2回行われています。
  • 合格基準は各級とも60%以上の正解率となっています。
資格・試験

医療秘書技能検定試験(1級・準1級・2級・3級)

受験資格

各級とも誰でも受験可能。

出題範囲 試験問題
  • 領域1:医療秘書実務と医療関連法規
  • 領域2:医学・医療に関する知識
  • 領域3:診療報酬請求業務に関する医療事務の知識
特記事項
  1. 領域3の医療事務の試験のみ、参考資料を持ち込んで解答することが認められている。
  2. 筆記用具は、HBかBの黒鉛筆と消しゴムが必要。
  3. 電子機器などは電源OFFのこと。
試験日時 年2回(6月,11月)
試験会場 会員校の学生受験者:会員校

一般受験者:会場一覧から希望会場校を選択

受験費用
  • 1級:6,500円
  • 準1級:5,800円
  • 2級:5,100円
  • 3級:4,000円
合否
判定基準
3領域は各100点満点、3領域の合計点が180点以上で、かつ各領域の正解率が60%以上で合格。
合格率 過去30回の平均値
  • 1級:6%
  • 準1級:24%
  • 2級:43%
  • 3級:68%
合否発表
通知
試験日から1.5月後に郵送通知される。
主催

一般社団法人 医療秘書教育全国協議会

所在地
問合先

〒134-0084
東京都江戸川区東葛西6-7-5滋慶ビル2F
TEL:03-5675-7077

試験情報引用元: 医療秘書教育全国協議会「医療秘書技能検定試験 受験要領」より
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