履歴書を作成する際の注意点
求人応募する医療機関を決定したら、まずは履歴書を準備し作成していきます。
履歴書は、自分の学歴や職歴を知ってもらい自己アピールするための重要な手段です。
医療事務の場合は書類を扱い記入・記録することが多い職業なので、書類の書き方を注視している採用担当者も多くいることが予想されます。
さらに、求人応募者のヤル気や実務経験について把握し、採否の判断材料にする採用担当者もいます。
履歴書を作成する場合は、文字は適度な大きさの楷書体で黒のボールペンで記入していきます。
文字はしっかりていねいに書きます。走り書きのような字や丸文字などは避けます。
文字を書き間違えたからといって修正液での訂正は厳禁で、新しい履歴書に書き直します。
応募側がパソコンでの入力作成を要望している場合はそれに従い、素でない場合は手書きで作成するようにします。
面接時には履歴書内容について面接官から質問されることも多いので、必ずコピーを取ってから送付提出するようにしましょう。
履歴書を作成する場合の記入ポイント
履歴書作成方法については下記に解説していきますが、その中でも、特に志望動機欄は重要なポイント部分です。
1. 日付
応募先への持参日、郵送の場合はポスト投函日を記入します。
西暦・元号にこだわる必要はありません。
2. 氏名
少し大きめの字でバランスを考えて記入し、ふりがなも忘れずに記入します。
3. 印鑑
押印欄がなければ必要なく、あれば三文判でも可能でまっすぐ押しましょう。
4. 住所
都道府件名や市区町村名は誰もが記入すると思いますが、その後も「〇丁目〇番地〇号」ときちんと記入し、〇-〇-〇のように省略せずに記入しましょう。
5. 写真
明るい表情で髪型を整え厚化粧は控えてスーツなど正式な服装を着用して撮影します。
あごは軽く引き、□を閉じたままで唇の端をすこし上げるような感じで撮ると明るい表情を造ることができます。
帽子をかぶっての撮影は厳禁で、3ヵ月以内に撮影した正面上半身の写真が必要です。
6. 学歴
学歴と一行目に記入し、次の行からそれぞれまとめて書きますが学校名は正式名称で記入します。
小学校は卒業年月のみ、中学・高校・大学・専門学校などは入学年月と卒業年月を記入しますが、元号で記入することが多いようです。
また、学部や学科がある場合はそれも記入し、在学中は現在在学中と記入します。
7. 職歴
職歴がない場合は記入は不要です。
学歴を記入し終われば、続けて職歴と一行で記入し、次行以降に会社名を記入しますが、株式会社を(株)などと省かず正規名称で、所属部署と入社・退社歴を記入します。
退社理由は、「一身上の都合により退社」でもOKですし、在職中の場合は「現在に至る」「現在在職中」などでもOKです。
8. 免許・資格
取得した順に、資格名称と正式な年月を正しく記入します。
特に医療事務・調剤事務・介護事務などの医療福祉関連の資格は、種類が多く名称がよく似ているものもあるので注意が必要です。
また、パソコンスキルなどはIT化が進んでいる医療機関ではアピールポイントになりますし、医療事務とは直接関連性がないような資格でも好意的に評価されることもあるので、洩れなく記入します。
9. 趣味・特技
面接時に質問される場合が多いので、記入するようにしましょう。
特に趣味については医療事務職員としての人柄や性格などを推測するための判断に使用されることもあります。
音楽鑑賞やスポーツなどからは感受性、ボランティア活動では奉仕精神など、協調性や周囲への気配りなどをアピールする切っ掛けに繋がることもあるので、空欄は避けるようにしましょう。
10. 志望動機
履歴書を作成する場合、最も重要な項目です。
なぜ応募したのか、自分ができること、取り組みたいことなど抽象的でなく具体的に記入します。
医療事務の仕事や職業に対する自分の正直な気持ちや熱意をしっかり伝える大切な項目になります。
記入内容は、次のようなことに関して自分が考えていることを整理し、この欄で表現してみて下さい。
- 現在学んでること
- 過去の経験をどのように医療事務職に生かしていけるか
- 入職できれば何に注力していきたいか
- 将来的にできるようになりたいことは何か
- どのように患者さんと接していきたいか
- 医療事務に対する自分が抱いている思いや情熱
11. 希望記入欄
給与、休日、職種など、どうしても譲れないという希望条件がある場合は記入します。
12. 通勤時間
勤務先と自宅までの所要時間を記入します。
履歴書のダウンロードと書き方見本
求人応募には履歴書は必ず必要となり、書類選考で郵送する場合や応募企業に持参する場合があります。
採用者とファーストコンタクトするのが履歴書になり、書き方や内容次第で大きく第一印象が変わってきます。
以上紹介してきた基本的なチェックポイントに注意しながら履歴書を作成すれば、最低限のレベルはクリアできるはずです。
何といっても志望動機が採否の大きなポイントになると思いますので、一旦自分の考えを書き出して整理し、時間をかけてじっくりと検討しましょう。
履歴書の書き方の見本
新卒で初めて履歴書を書くという方のために、基本的な記入内容を紹介しますので、参考にして下さいね。