診療報酬請求事務能力認定試験の試験内容と受験ポイントについて
診療報酬請求事務能力認定試験は、数十種類もある医療事務の資格試験の中でも、医療機関からの評価が最も高い試験です。
但し、合格率は以前から30%前後の難関試験ですが、取得すればあなた自身のスキルアップにもなりますし、就職・転職活動の際にも大きなアピールポイントになりますので、ぜひチャレンジしましょう。
診療報酬請求事務能力認定試験での出題内容は、次の通りです。
- 試験日…7月・12月の年2回実施
- 学科試験…5者択一(20問)
- 実技試験…外来と入院に関するレセプト作成(各1問)
- 試験時間…3時間(180分)
次に受験時のポイントとコツについて説明します。
学科試験の出題内容とポイント
学科試験では、保険に関する(介護や公費も含まれる)出題が3〜4問あり、これ以外は診療報酬算定に関連した問題が出されます。
算定方法と言っても計算問題は出題されませんが、「診療報酬点数表」の全範囲から、詳細に渡って偏りなく問題が出されますので、かなり難しい試験です。
20問ある学科試験問題の中で、点数表に関する問題が14〜15問ありますので、まず診療報酬点数表の全体像や体系をよく理解しておく必要があります。
但し、点数内容を逐一記憶しておく必要はありませんが、どこに何が記載されているのかすぐに思い出せるようにしておくことが重要です。
具体的に言うと題名だけは必ず覚えておき、詳細はそのページを開いて見るというようなイメージです。
また医学知識に関する問題については、出題されるケースは稀で、もし出題されたとしても1〜2問程度です。
実技試験の出題内容とポイント
実技試験はレセプト作成に関して出題されますが、外来についてのレセプト作成は、基礎的な内容がしっかりと理解できていれば、心配する必要はありません。
ただし、入院についてのレセプト作成は、届出の種類の設定なども含めて、出題内容のボリュームも多くレベルも非常に高い問題が出題されています。
診療報酬請求事務能力認定試験で合格するポイントは、この「入院のレセプト」にあると言っても過言ではありません。
試験問題を解く順番と時間配分
学科、外来、入院の順番で問題そのものは並べられていますが、まず最初に、30分で外来レセプトを終わらせ、 次に90分くらいは入院レセプトに時間を割り当て、じっくり取り組んだ後、残り60分で学科試験の問題を解くという要領で試験に臨むようにして下さい。
レセプトの作成は手書きで行う必要があるので、時間配分に気を配りながら取り組むようにしましょう。
時間不足で白紙提出なんていうような事態だけは避けたいものです。
学科試験の問題を間違いなく早く解答するには、5つの選択肢に対して全部解答を考えるのではなく、消去法で解いていくのがコツです。