医事コンピュータ技能検定試験の試験内容と受験ポイントについて
医事コンピュータ技能検定試験は医療事務の基本を学んだ上で取得したい資格
現在では、多くの医療機関があらゆる業務にコンピューターを導入しており、病院経営において重要業務である診療報酬請求事務については、レセプトコンピューターを活用しレセプトオンライン請求を行っている医療機関がほとんどです。
このような状況から医療医務の仕事に従事する場合は、レセコンをはじめとするコンピュータに関する基本知識やオペレーション技能をマスターしておくことは、必須スキルとなっています。
コンピュータのスキルが全くない状態で就職しても、現場で覚えることになり医療事務の業務を円滑に進めることが難しくなります。
医事コンピュータ技能検定試験は、医療秘書教育全国協議会が1996年から行っている資格試験ですが、このような現場業務に対応できるように、医療事務で必要となるコンピュータの知識や操作技能の習得度を審査し技能認定を目的とする資格試験です。
受験者数も毎年6千名以上の方がいて、試験にチャレンジしています。
試験は準1級、2級、3級のランクがあり、特に受験資格はなく、誰でもどの級からでも受験することができます。
試験は年2回の実施頻度で行われており、各級とも3つの領域について出題され、各領域が60%以上の正解率の場合に合格となります。
医療機関でのコンピュータ導入率は大きく進んでおり、医療事務として働く場合には、医療事務の基本知識と技能を身に付けた上で、医事コンピュータ(レセプト・コンピュータ)を使用して、レセプト作成を行えるスキルが必ず必要になります。
医事コンピユータとは何か?
医事コンピュータは、別名レセプト・コンピュータともいいます。
病院専門で使用されているコンピュータのことで、病院の会計窓口などに設置され利用されています。
医療機関によって導入されているコンピュータシステムやソフトも様々で異なっています。
レセプト業務については、多くの医療機関でコンピュータによって作成されています。
但し、データを打ち込むのは人なので、診療内容を間違いなく入力するには、診療算定の基本データとなる診療報酬点数表を正確に読み取ることが出来るだけの知識と技能を身に付けていることが求められます。
なので、医療・医学の基礎、カルテの見方やレセプト作成など、医療事務の基本についてしっかりと学んだ上で、医事コンピュータでの会計システムやデータの入力方法を習得し、医事コンピュータ技能検定試験にチャレンジし資格取得を目指すのが望ましいと思います。
医事コンピュータ技能検定試験の出題内容とポイント
現在では、医療機関の大半がコンピュータを使って会計処理を行っているので、年々受験者も多くなっている認定試験になります。
試験範囲は、領域1が医療事務、領域2がコンピュータ関連知識、領域3がコンピュータ実技の3つの分野になります。
領域1の医療事務の問題では、診療報酬の算定知識が試されますが、試験では点数表を見ることができないので、診療報酬算定に関する広範囲の知識が求められます。
領域2のコンピュータ関連知識では、医療とは何の関係もないコンピュータに関連した専門知識が試されるので、過去問題集に何度も取り組み勉強するしかありません。
領域3のコンピュータ実技は、試験問題全体の中では一番やさしい出題で、点数表や資料を持ち込んで問題を解けるので心配は無用です。
また、実技試験は、レセプト・コンピュータを使用しレセプト作成を行うという出題が2問と、レセプト作成した内容に基づき診療点数を選ぶという出題が20問という内容です。
医療事務とコンピュータ知識に関しての過去問題に集中して取り組むのがポイントになります。
資格の特徴と試験内容
- 医事コンピュータでは唯一の全国統一試験です。
- 準1級、2級、3級があり、受験資格は無く誰でも受験できます。
- 全国の医療秘書教育団体が共同で設立した、信頼性・認知度の高い試験です。
- 医療事務のIT化普及率の向上により、人気の注目資格です。
- 試験は年2回実施されています。
- 各級とも正解率60%以上が合格基準です。
資格・試験 | 医事コンピュータ技能検定試験(準1級・2級・3級) |
受験資格 | 各級とも誰でも受験可能。 |
出題範囲 |
試験問題
|
試験日時 | 年2回(6月,11月) |
試験会場 |
|
受験費用 |
|
合否 判定基準 |
3領域は各60点満点、各領域の正解率が60%以上で合格。 |
合格率 |
過去15回の平均値
|
合否発表 通知 |
試験日から1ヶ月半後に郵送通知される。 |
主催 | 一般社団法人 医療秘書教育全国協議会 |
所在地 問合先 |
〒134-0084 |