日本医師会認定医療秘書の概要とポイント
日本医師会認定医療秘書は、公益社団法人 日本医師会が実施している資格試験です。
受験資格は、日本医師会の認定教育機関のカリキュラムを修了もしくは修了見込である者が受験できます。
認定教育機関での履修内容は、次の科目になり全体で885時間の学習が必要です。
- 医療・保健・福祉基礎教科6科目(225時間)
- 医療秘書専門教科5科目(375時間)
- 実務研修(135時間)
- 実務演習(150時間)
医療秘書認定試験範囲は、6科目の医療・保健・福祉基礎教科と5科目の医療秘書専門教科で学習した内容に関する出題が行われます。
試験日は2月ですが、年間1回しか実施されていないので受験機会が少ない試験になります。
令和4年に実施された試験合格率は92.9%で、受験者数310名に対し合格者数は288名、平均点も66.6点となっており、難しい試験ではありません。
受験料は5,000円と安価に設定されています。
また日本医師会認定医療秘書の認定証を取得するには、試験で合格するだけでなく、日本医師会が規定した下記の秘書技能科目4群から3群をチョイスし、各群の内1科目を選んで検定取得する必要があります。
- 第1群:秘書検定・英語検定・漢字検定
- 第2群:情報処理
- 第3群:保険請求事務
- 第4群:その他
認定取得までのステップを整理すると、次のようになります。
- 認定教育機関でのカリキュラムを修了すること
- 医療秘書認定試験に合格すること
- 規定の秘書技能科目3科目の検定を取得すること
- 上記3条件をクリアした後、認定申請を行う
- 認定証と記章(バッヂ)が交付される
認定証を取得するには、上記の1〜3項目をクリアしてから認定申請を行う必要があり、その後、認定証と記章(バッヂ)が交付され履歴書の資格欄に記載できるようになります。
以上が日本医師会認定医療秘書の資格を取得するステップになりますが、社会人で働きながらではこの資格を取得するの難しいと思います。
なので、結論としては将来を見据えた学生向きの資格だと言えます。
日本医師会認定医療秘書を目指せるスクール・講座
日本医師会認定医療秘書を目指せる養成機関は、次のページで紹介されています。
資格の特徴と試験内容
- 受験資格は日本医師会認定の教育機関でのカリキュラム修了者・修了見込者
- 試験会場は指認定養成機関
- 試験は毎年2月の年1回のみ
- 合格率90%前後と難易度は低い試験
- 試験合格と規定3科目検定取得後、認定申請が必要
- 学生向きの認定資格、社会人ではハードルが高い
資格・試験 | 日本医師会認定医療秘書 |
受験資格 | 日本医師会が「教育要綱」で規定する教育機関でのカリキュラム修了者・修了見込者 |
出題範囲 |
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試験時間 | 2時間 |
試験日時 | 年1回(2月) |
試験会場 | 各都道府県医師会医療秘書学院(学校) |
受験費用 | 5,000円 |
合否 判定基準 |
― |
合格率 |
第44回(令和6年2月)試験結果
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規定の 秘書技能 科目取得 |
次の秘書技能科目4群から3群を選定し、各群の内1科目に関して検定取得する必要がある
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認定証の 取得条件 |
上記2条件がクリア出来れば認定申請することが可能になり、認定証と記章(バッヂ)が交付される |
主催 | 公益社団法人 日本医師会 |
所在地 問合先 |
〒113-8621 東京都文京区本駒込2-28-16 |