医療事務の資格を取得し、医療機関などで働くことの大きな利点や魅力には、次のような点が挙げられます。
医療事務の6つの魅力
医療事務は未経験からでも始めることが可能
医師や看護師の場合は仕事をするには国家資格が必要になりますが、医療事務の資格は全て民間資格になり、仕事をする場合は無資格であっても病院が採用すれば、誰でも仕事に就くことが可能です。
しかし、医療事務の仕事は専門的かつ重要な業務で、仕事を円滑に進めていくには、「診療報酬請求事務」を中心とした専門的知識や技能が必要になるため、職場でより有利な条件で雇用されたい場合は、医療事務の未経験者であっても、医療事務に関する講座を受講するなどして勉強に取り組み資格取得を目指す方がいいと思います。
全国どこでも職場があり働くことができる
医療事務の勉強で一度修得した知識は、全国どこでも共通で活かすことができ、どこの地域でも就職先が見つかります。
職場を具体的に挙げると、病院・診療所・歯科医院・調剤薬局、福祉団体・介護施設、医療・医薬品の関連企業など、広範囲に渡って就職できる可能性があります。
また、最近では医療事務業務の一つであるレセプト業務などに関しては、外部委託したり、特定の業務を請け負う派遣業者の出向社員に任せたりする病院も多くなっています。
自由に勤務形態が選択できる
一般的な業種と比較しても医療事務の場合は、次のように様々な勤務形態や時間を自由に選択できるという点が大きな魅力といえます。
- 独身時代は正社員のフルタイム勤務で…
- 結婚後はパートの週3〜4日勤務で…
- 時間も自由で責任が重くない派遣社員として…
- 子育てが落ち着いたので実務経験を生かしフルで仕事を…
実際に求人情報を確認しても、医療事務に関しては、正社員・派遣・パートと多様な形態で募集されています。
自分の技量次第で独立して働くことも可能
従来から医療事務が働ける職場は多岐に渡り、勤務形態も多様ですが、将来的に独立して仕事を受注しj分の裁量で働くことも不可能ではありません。
事実、医療事務の高度な専門技能をもつ有資格者は少なく、大規模な病院では、院内に人材を抱えてレセプト業務を行っていますが、小規模な診療所やクリニックでは、外部で専門スキルを持った個人に仕事を任せているところも少なくありません。
当然、個人請負で仕事を行うには、どんな難しい仕事にも対応できるだけの技量が必要で、業務を行う上では信用や自己責任が伴うことになります。
人のためになり、やりがいが喜びもある仕事
言うまでもありませんが、病院には患者さんが病気や怪我を患って来院します。
その時、受付で医療事務職員が患者さんに笑顔で応対し、優しい言葉をかけて元気付けることで、治療をスムーズに行えるように間接的にサポートすることができます。
実際、患者さんが元気を取り戻していく姿を目のあたりにすれば、疲れも報われ喜びを感じることもできます。
このように医療事務は、大きなやりがいを感じれる職種ですが、事務職といえども医療関連の仕事は人命に関わることが多いので、それ相応の責任がかかってくることも認識しておく必要があります。
医療事務は今後も重要になる仕事
現在では医療分野のIT化が大きく進展し、業界内での競争も激しく多様なニーズにも対応していくことが求められる時代になっています。
このような社会環境の変化に伴い、医療事務職員も現場業務のみならず、さらに専門的で高いスキルも要求されるようになってきました。
そこで、医業経営という視点で全体を考えながら業務を行うことや、介護保険制度の施行後は、特に介護事務も担える力量を持った人材ニーズも必要とされるようになってきました。
なので、医療事務の仕事を行いながらも、さらに努力し技能を向上させることで、福祉・介護分野の事務職としても専門家としてキャリアアップできるという事も魅力です。
医療や介護分野は、慢性的に人材不足であり、このような分野であるからこそ、様々な専門的な実務能力を習得すればより高く評価されることに繋がります。