医療事務OA実務能力認定試験の概要とポイント
医療機関では、医療事務以外にもいろいろな資格を持った専門職が共同で勤務しています。
最近では多職種の専門職が連携して業務を行うことがスタンダードになっており、医療サービスや業務効率を向上させるために細分化が進展しています。
これらの医療体制を支援するツールが「医療事務コンピュータ」です。
診療費の会計や診療報酬明細書(レセプト)の作成などは、ほとんどの病院で医事コンピュータで行われています。
厚生労働省もレセプトオンライン請求を推進しており、医療事務の仕事を行うには医療事務コンピュータの操作スキルは必須スキルとなっているのが現状です。
医療事務OA実務能力認定試験の受験者の約95%が女性で、2023年試験結果では合格率約77%という比較的難易度が低い試験ですが、4人に一人は不合格となっています。実技試験は、教育用医療事務ソフトの中でも、最も使用されている「医事NaviV」を用いて操作スキルを審査し合否判定される試験になります。
また、医療事務OA実務能力認定試験は、年3回(3月,8月,11月)しか実施されていないので、下記で紹介しているスクール講座で教材として配布されている「医事NaviV」のCD-ROM版ソフトを使い実技試験までに何回も入力操作を練習して慣れておくことが必要です。
学科試験は、医科点数表・テキスト・参考書・ノートなどの資料持ち込みがOKなので、知識を丸暗記する必要はなく、テキストのどこに何が記載されているかをしっかりと把握しておけばクリアできると思います。
医療事務OA実務能力認定試験を目指せるスクール・講座
医療事務OA実務能力認定試験に対応したスクール・講座は、次のページで詳しく紹介しています。
資格の特徴と試験内容
- 受験者は女性が90%以上
- 合格率約75%前後の難易度
- 受験には医事NaviVのソフトが必要
- 試験は年3回実施
資格・試験 | 医療事務OA実務能力認定試験 |
受験資格 | 特になし |
出題範囲 |
学科試験(10問):
マークシート方式にて、医療保険制度、診療報酬請求及び医療事務コンピュータの基礎知識について出題 実技試験(2問):医事NaviVのソフトにて、外来・入院各1問ずつ診療報酬明細書の作成と出力について出題 備考:試験時には、医科点数表・テキスト・参考書・ノートなどの資料・電卓の持ち込みがOK。 |
試験時間 | 合計90分間(学科:30分、実技:60分) |
試験日時 | 年3回(3月,8月,11月) |
試験会場 |
一般受験(在宅試験)
試験日に自宅で受験可能ですが、受験する場合、次の環境が必要になります。
医事NaviVについて
協会認定スクール内での受験となります。 |
受験費用 |
一般受験(在宅試験)
|
合否 判定基準 |
問題の正解率60%以上を合格とする。 |
合否発表 通知 |
試験日より約1ヶ月半後に合否結果が自宅へ普通郵便で発送される。 |
合格証明 | 「全国医療福祉教育協会」と「特定非営利活動法人 職業技能専門教育研究機構」の証明印が押印された合格証書が合否結果と共に発行・発送されます。 |
合格率 | 2023年度 年間試験実績 |
主催 | 全国医療福祉教育協会 |
所在地 問合先 |
〒169-0075 |