医療事務職に応募する際の職務経歴書の書き方と注意点
自分が今までに社会生活で仕事上経験してきた業務内容を、職務経験としてまとめ医療事務の応募先の企業にアピールするために作成した資料を職務経歴書といいます。
最近は職務経歴書については、パソコン作成でもOKという企業が多いようですが、事前に内容確認してから応募するようにしましよう。
次に書き方のポイントを紹介します。
時系列で5W1H形式で要点を絞り記述する
時系列に箇条書きでわかりやすいように記載し、医療事務の採用担当者が順を追って職歴を見れるようにするのが基本です。
いつ(日時)・どこで(会社名や医療機関名、所属部署、職種)・何を(業務)・どうした(成果、実績)という順で記載していきます。
成果や実績については、抽象的な表現ではなく、具体的に数値で表現すると採用担当者にはわかりやすくインパクトもあり、有効的で説得力が増します。
成功体験・失敗体験を活かしてアピールする
過去の仕事での成功体験を書く場合は、どんな経験をして、何(着眼点、工夫、取り組み姿勢)をすることで、どんな成果(数値などの具体的表現で)を残すことができたかを簡潔にまとめます。
また、前職が一般企業ならお客さん、医療事務として病院に勤務していたなら患者さんから、どんな評価を頂いたかということも具体的に記述しておきましょう。
但し、成功体験は要点を絞って客観的に書くことが大事で、気持ちを入れすぎて長々と感情移入的な表現で書くと、自慢話しになってしまうので注意が必要です。
失敗体験については、その経験を通じて何を感じ、どのようなことを学んだのか、今後その失敗をどう生かそうと思っているのかなどを書くことで、アピールポイントとして活かすことも可能です。
記述枚数やレイアウトも工夫する
長々と文章を書いてもわかりにくく、隅々まで採用担当者は読んでくれないので、A4サイズ1〜2枚までに収まるようにまとめます。
また、文章は箇条書きで簡潔にまとめ、段落の始まりや書式などレイアウトも統一感を持って記述すると、より読みやすくなります。
自己PRの記述ポイント
自己PRを書く場合は、応募先医療機関のホームページなどで情報をあらかじめ調べて、その内容を生かして医療事務としてのアピールを記述するのも一つの有効的な手段です。
子供の患者が多い病院であれば、
「小さい子供さんが多く来院しているとお聞きしていますが、今まで子供を育ててきた自分の経験を生かせるので、子供のあやし方にも慣れており、状況に合わせて対応することができると思います。」などと書いておけば、採用側も、雇った場合のメリットを具体的にイメージできるので、好意的に受け取ってもらえる可能性が高まります。
添え状(表書き)も作成し共に送付する
職務経歴書に日付や名前を忘れずに記載し、応募書類として郵送する場合は、表書き(添え状)も作成し職務経歴書と共に送ります。
日付、応募先の会社名・部署・採用担当者名を記入し、手紙を書く時と同じように拝啓〜敬具での公式文形式で、簡潔に医療事務に対しての自分の熱意も一筆しアピールしておくこともポイントです。
医療事務職の職務経歴書の記述見本
○○株式会社
資本金:2000万円、従業員数:50人、売上高:3億円
事業内容:美容器具販売
平成20年4月 〇〇株式会社 入社 (営業課配属)
平成24年3月 〇〇株式会社 退社
○○医院
職員数:7人、患者数:1日当たり60人程度、事業内容:小児科医院
平成25年2月 ○○医院 入職 (医療事務職)
平成26年9月 ○○医院 退職
現在に至る
[資格・スキル]平成17年6月 普通自動車1種免許
平成24年7月 診療報酬請求事務能力認定試験
〇〇株式会社では
平成○年〇月 関東地区渋谷支店に配属される
平成○年〇月 関東地区で年間販売件数ベスト3に選出される
〇〇医院では
医療事務職員として受付事務を担当
お客様と接し喜んで頂ける職業として販売職に興味がありましたので、○○株式会社に入職し販売や営業職を経験してきました。
業務経験を通じてお客様とのコミュニケーションの取り方や接客のコツを学び、同時に自分の人間性も磨くことができる実りある体験をすることができました。
また、医療分野の仕事をしてみたいという願望も以前から持っていたこともあり、○○医院に入職し患者様と関わっていく中で、元気になっていかれる姿を目にしたり、感謝の言葉をかけて頂けることにすごく喜びを覚えることができました。
貴医院では小さい子供さんが多いということですが、子育ての経験もあるので、来院される子供さんの状況に合わせて臨機応変に対応することができると思います。
これらの経験は、きっと貴医院での仕事にも役立てることができると考えています。
職務経歴書の記述ポイント
職務経歴について
勤務していや会社の資本金・社員数・売上高などの数値を記載することで、仕事内容について具体的に採用担当者に理解してもらうことが出来ます。
実績・成果について
まず、仕事上での実績を書き出して整理し、それをもとにして簡潔にまとまてみましょう。
仕事上での業務成果や実績は、数値を書き示すことで、説得力が加わり明確に認識してもらうことが出来ます。
自己アピールについて
今までの社会生活を通して体験したことや仕事上の実務経験や実績から、どう貢献できるか、何ができるのか、採用側にメリットとなる内容を書きます。
また、採用側の情報を入手し、それを元にして、どう役立てるかをアピールするのも効果があります。