初めて医療事務資格にチャレンジする方は、無理して難易度が高い(合格率が低い)資格試験を目指すより、まず難易度が中程度の資格を確実に取得できる対策講座を受講した方が得策です。
但し、どうしても診療報酬請求事務能力認定試験のようなネームバリューがある資格を取得したい場合は、この試験を含めて複数の資格に対応した講座を受講し併願受験できるようにしておいた方が無難です。
そうすれば、診療報酬請求事務能力認定試験に落ちても、もう一方の試験で合格できれば、就職活動ができなくて将来設計が狂うことはないと思いますので、できるだけ安全策を講じて学習したほうがいいと思います。
なお、複数の資格に対応した講座スクールは次のページで紹介しています。
医療事務(医科)資格の試験合格率と対策講座・スクール一覧
医科 医療事務の資格には次のような種類がありますが、各資格試験ごとの合格率とその試験対策講座を開講しているスクール一覧を次に示します。
また、下記の資格試験はどれも認知度が高い試験ですし、下記一覧表の各スクールで開講されている医療事務講座の質には大きな差はありません。
資格試験 | 合格率 | 対応講座開講スクール |
医療保険士検定試験 | ほぼ100% | 対応スクール無し |
医療事務(医科)能力検定試験 | h27-28年平均 1級:87.3% 2級:85.6% 3級:92.4% |
資格の大原 |
医療事務検定試験 | h25-27年平均 85.4% |
日本医療事務協会 |
医療事務認定実務者試験 | h28年12月より試験開始 60-80% |
たのまなヒューマンアカデミー |
医科2級医療事務実務能力認定試験 | h27年度 65.6% |
ヒューマンアカデミー |
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R)) | h26年度 67.2% |
ニチイ |
医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士(R)) | h17-20年平均 1級:41.1% 2級:59.4% |
TERADA医療福祉カレッジ |
医療事務管理士(R)技能認定試験 | h28年 48.3% |
|
診療報酬請求事務能力認定試験 | h24-28年平均 32.4% |
ヒューマンアカデミー |
医事管理士 | 非公開 | 教育指定校 |
医療情報事務士 | 非公開 | 教育指定校 |
医療事務(医科)資格試験の合格基準について
医科医療事務の資格試験合否判定基準は、次の各資格試験内容の案内ページで詳しく紹介していますので、参考にして下さい。
医療事務(歯科)資格の試験合格率と対策講座・スクール一覧
歯科 医療事務の資格試験の合格率や難易度について紹介したいと思います。
歯科医療事務の資格を取得するには、民間の認定機関が実施している次の資格試験に合格することにより取得できます。
資格試験 | 合格率 | 対応講座開講スクール |
診療報酬請求事務能力認定試験 | h24-28年平均 34.6% |
該当スクール無し |
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R)) | h26年度 不明 |
ニチイ |
医療事務管理士(R)技能認定試験 | h28年 76.6% |
ユーキャン |
歯科保険請求事務技能検定試験 | h27年度 97.0% |
日本医療事務協会 |
歯科医療事務検定(3級) | 3級の場合は、全授業を受講し勉強すれば、1回の試験で合格できるレベル | 福岡メディカルスクール |
歯科助手専門員 | ほぼ100% | たのまなヒューマンアカデミー |
歯科助手資格 | ほぼ100% | キャリアカレッジジャパン |
医療事務(歯科)資格試験の合格基準について
歯科医療事務の資格試験合否判定基準は、次のページで詳しく紹介しています。
なお、歯科医療事務の資格試験合否基準をピックアップすると次のような基準になっています。
診療報酬請求事務能力認定試験
- 合格率:
診療報酬請求事務能力認定試験は、全ての医療事務資格の中で最も難易度が高く合格率が低い資格です。第44回の試験結果は、歯科34.1%で、第1回〜44回の試験結果の全平均も歯科38.4%とかなり難しい試験となっています。
- 合格基準:
合否基準は、学科試験・実技試験共、90%以上の正解率が必要になります。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))
- 合格率:
医療事務試験でも全国最大規模で全国各地で統一試験が実施され昭和49年度からの約40年で総受験者数は152万人、合格者数は85万人を超えています。平成26年4月1日から平成27年3月31日までの受験者数は21,803名、合格者数は14,659名で合格率は67.2%ですので、難易度はそれほど高くはありません。
- 合格基準:
合否基準は、学科及び実技T・U全ての試験結果の正解率が70%以上が必要になります。また「試験科目免除制度」というのがあり、正解率70%に到達した科目は、6ヵ月間に限定されますが受験免除となります。
医療事務管理士(R)技能認定試験
- 合格率:
医療事務管理士(R)技能認定試験は、年6回試験が行われており、合格率は次の通り50%代から70%代を推移していますので難易度は高くありません。2016年9月の合格率は82.9%でした。
- 合格基準:
合否基準は、学科試験が100点満点で70点以上の正解率が必要です。実技試験は各作成問題ごとに50%以上得点し、尚且つ3問の合計正解率が70%以上の場合に合格となります。
歯科助手資格
- 合格率:
日本能力開発推進協会 (JADP)が主催しており、在宅受験が可能で受講開始後1年以内なら何回でも受験できます。カリキュラム通り学習すれば全員合格できるレベルの難易度の易しい試験です。
- 合格基準:
合否基準は、出題に対し正答率70%以上で合格となります。
歯科保険請求事務技能検定試験
- 合格率:
昭和50年創立の日本医療事務協会が主催する歴史ある資格試験で、合格率は、平成27年度の全体平均でが97.0%と高い合格率ですので、普通に学習すればほぼ全員合格できるレベルで難易度の低い試験になります。
- 合格基準:
合否基準は非公開となっています。
歯科医療事務検定
- 合格率:
全国医療技能検定協議会が主催する資格試験で、合格率は公表されていませんが3級の場合、授業に欠席せず学習していれば、ほとんどの人が1回で合格できるレベルで難易度は低い試験です。 - 合格基準:
次の出題内容に対し80%以上の正解率で合格となります。・3級:カルテ2枚
・2級:レセプト2枚
・1級:レセプト2枚、学科試験
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